Waterworks
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琵琶湖疏水

建設 1879
所在地

京都府

技師
Johannis de Rijke

琵琶湖疏水は琵琶湖と京都を結ぶ重要なインフラ事業でした。この水路によって、湖周辺の肥沃な土地から京都への農産物や園芸製品の輸送が楽になり、荷役動物を携えていくつもの山を越えて運搬する必要がなくなり、流通の効率化を図りました。この疏水路には、トンネル工事をはじめ、オランダのレンガ造りと日本の装飾様式が組み合わさった近代的な遺産が残されています。。しかし、この疏水路が京都にたどり着くには10~15m低いという想定外の事実が判明し、水位差のある河川でも船舶を運航させるための閘門(こうもん)も建設しました。

Civil engineering has shaped urban form and planning in Japan for centuries.
For long, the country has been threatened by natural hazards such as flooding,
typhoons, earthquakes and tsunamis — with engineering traditionally
providing the necessary defences.

During the Meiji era, the Japanese government invited Dutch hydraulic engineers
('watermannen') to help improve water infrastructure. Their innovative solutions
exemplified international collaboration during Japan's critical modernisation
period and underscores the enduring bond between both nations.

Initiated by Field Records, Waterworks covers over 50 Dutch waterworks developed
across Japan during the Meiji era. Navigate around the map and click on sites' names
to learn about their development — often accompanied by visual or sonic impressions.

長い間、台風、地震、津波などの自然災害に脅かされてきた日本。土木工学は従来より災害防御の
手段として、何世紀にもわたり日本の都市形態と都市計画を形成してきました。明治時代、日本政
府はオランダの水利技術者(「ウォーターマンネン」)を招き、国内の上水道インフラの改善に協力
してもらいました。オランダ人技師達が伝えた革新的な技術は、日本の近代化の重要な時期に大き
く貢献した国際協力の好例であり、両国の永続的な絆につながっています。

革新的な影響を与えたにもかかわらず、オランダ人技師による日本の治水管理への貢献は、今まで
大きく注目されていませんでした。本展示「Waterworks」は、明治時代に日本各地で開発された50
か所以上のオランダ上水道跡を展示した、フィールドレコーズ始動の日蘭共同プロジェクトです。
地図上の史跡名をクリックして、その場所の写真や音響とともに、歴史や開発当時の様子を学んで
みてみてください。