Waterworks
Waterworks Radio

平戸

建設 1609 - 1640
所在地

長崎県

1609 年、オランダ東インド会社 (VOC) は、長崎県北松浦半島北西部に位置する小さな漁村、平戸に日本初の商館を設立しました。これがオランダと日本の交易の始まりでした。当初、商館は貸倉庫内で運営されていましたが、徐々に拡張され、井戸、ロープ置き場、海軍の製材所などの施設が追加されました。商館は城から見下ろせる海辺にあり当地の将軍の監視下に置かれていましたが、オランダ船が絹、磁器、その他の商品を日本の金、銀、銅と交換する拠点として機能していました。ここでの貿易は、VOCのアジア圏内のネットワーク構築に極めて重要でした。

キリスト教の拡大による影響を懸念し、日本人の外国人に対する態度が変化していく中、徳川幕府は1614年から1639年にかけて禁教令を施行しました。これらの勅令は、ポルトガル人カトリック教徒とその日本人信者の迫害につながり、1639年にはポルトガル人コミュニティの追放に至りました。オランダ人は当初これらの制限から免除されていましたが、それも不安定になりました。1640年、幕府の役人により平戸の商館内の倉庫の要石にキリスト教にちなむ年号が刻まれていることを咎められ、禁教令違反として平戸商館は撤退を強いられ、オランダ人はより厳しい幕府の管理下にある長崎に移されました。

Civil engineering has shaped urban form and planning in Japan for centuries.
For long, the country has been threatened by natural hazards such as flooding,
typhoons, earthquakes and tsunamis — with engineering traditionally
providing the necessary defences.

During the Meiji era, the Japanese government invited Dutch hydraulic engineers
('watermannen') to help improve water infrastructure. Their innovative solutions
exemplified international collaboration during Japan's critical modernisation
period and underscores the enduring bond between both nations.

Initiated by Field Records, Waterworks covers over 50 Dutch waterworks developed
across Japan during the Meiji era. Navigate around the map and click on sites' names
to learn about their development — often accompanied by visual or sonic impressions.

長い間、台風、地震、津波などの自然災害に脅かされてきた日本。土木工学は従来より災害防御の
手段として、何世紀にもわたり日本の都市形態と都市計画を形成してきました。明治時代、日本政
府はオランダの水利技術者(「ウォーターマンネン」)を招き、国内の上水道インフラの改善に協力
してもらいました。オランダ人技師達が伝えた革新的な技術は、日本の近代化の重要な時期に大き
く貢献した国際協力の好例であり、両国の永続的な絆につながっています。

革新的な影響を与えたにもかかわらず、オランダ人技師による日本の治水管理への貢献は、今まで
大きく注目されていませんでした。本展示「Waterworks」は、明治時代に日本各地で開発された50
か所以上のオランダ上水道跡を展示した、フィールドレコーズ始動の日蘭共同プロジェクトです。
地図上の史跡名をクリックして、その場所の写真や音響とともに、歴史や開発当時の様子を学んで
みてみてください。