Waterworks
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尾山神社神門

建設 1875
所在地

石川県

技師
H. Holtman

金沢市の尾山神社神門は、オランダ人建築家 H. ホルトマンの設計で、津田義之助の施工監修のもと完成しました。門の設計は中国、日本、ヨーロッパの建築様式が融合したもので、明治時代の折衷主義的な影響が反映されています。特徴的なのは、最上部のオランダ風ステンドグラスで、かつては日本海を航行する船乗りたちの航路標識として機能していました。また、この門には日本最古の避雷針も設置されており、文化的意義と技術的進歩が共存しています。門は今もユニークな史跡として、日本の近代化の重要な時期に西洋と日本の伝統的な建築要素が融合したことを象徴しています。

Civil engineering has shaped urban form and planning in Japan for centuries.
For long, the country has been threatened by natural hazards such as flooding,
typhoons, earthquakes and tsunamis — with engineering traditionally
providing the necessary defences.

During the Meiji era, the Japanese government invited Dutch hydraulic engineers
('watermannen') to help improve water infrastructure. Their innovative solutions
exemplified international collaboration during Japan's critical modernisation
period and underscores the enduring bond between both nations.

Initiated by Field Records, Waterworks covers over 50 Dutch waterworks developed
across Japan during the Meiji era. Navigate around the map and click on sites' names
to learn about their development — often accompanied by visual or sonic impressions.

長い間、台風、地震、津波などの自然災害に脅かされてきた日本。土木工学は従来より災害防御の
手段として、何世紀にもわたり日本の都市形態と都市計画を形成してきました。明治時代、日本政
府はオランダの水利技術者(「ウォーターマンネン」)を招き、国内の上水道インフラの改善に協力
してもらいました。オランダ人技師達が伝えた革新的な技術は、日本の近代化の重要な時期に大き
く貢献した国際協力の好例であり、両国の永続的な絆につながっています。

革新的な影響を与えたにもかかわらず、オランダ人技師による日本の治水管理への貢献は、今まで
大きく注目されていませんでした。本展示「Waterworks」は、明治時代に日本各地で開発された50
か所以上のオランダ上水道跡を展示した、フィールドレコーズ始動の日蘭共同プロジェクトです。
地図上の史跡名をクリックして、その場所の写真や音響とともに、歴史や開発当時の様子を学んで
みてみてください。